システムエンジニアに求められるスキル

まずはシステムエンジニアを知ろう

システムエンジニアとプログラマーの違い

システムエンジニアとプログラマーは、しばしば混同される職種です。プログラミングを行うという点で業務内容がかぶっていますし、実際海外ではプログラマーがシステムエンジニア職を兼任しているケースが少なくありません。しかし日本の多くの会社では、システムエンジニアがプログラマーとは異なる独自の役割を担っています。その最大の特徴は、「交渉窓口」です。システムエンジニアは、対人関係に多大な時間を割かなければなりません。クライアントと面談を行い、システム開発のニーズをヒアリング。さらには開発メンバーと協議し、役割分担を決めていきます。パソコンの前に座ってコーディングに専念していればいいプログラマーと違って、たくさんの関係者と打ち合わせを重ねていく必要があります。
システムエンジニアとして活動していく上でどんなスキルが必要なのか、具体的に見ていきましょう。

システムエンジニアに求められるスキル1：問題解決力

システムエンジニアが習得すべきスキルの一つとして、「課題解決力」が挙げられます。クライアントとのミーティングの際、先方の要求に対して適切な回答を提示出来るかどうかでシステムエンジニアとしての信頼性が決まります。開発に要する期間や予算などの情報を瞬時に答えられれば、その人は業界経験の豊富なシステムエンジニアだと認めてもらえることでしょう。逆にまともに返答できなければ、相手に不安感を与えてしまいます。システムエンジニアの仕事は可能な限りクライアントの依頼に応えることであり、曖昧な返答は許されません。プログラミングスキルだけでなく、ネットワークシステムなどIT関連の幅広い分野を勉強して知識を蓄えておくことが肝心です。

システムエンジニアに求められるスキル2：コミュニケーション能力

システムエンジニアは経験を問われるポジションであり、特別な才能がなくてもやる気さえあればどなたにでも活躍のチャンスがあります。しかし、強いて一つだけシステムエンジニアに重要な素養を挙げるなら、「コミュニケーション能力」が絶対に不可欠です。クライアントの要望を「聞く」能力、最適なプランを「提案する」能力、開発の進行速度を「調整する」能力など、これらのスキルがなければシステムエンジニアの仕事はとても務まりません。プログラミングに携わる時間より打ち合わせしている時間の方が長い場合もあるので、人と話すのが苦手という方だとストレスで体調を崩してしまう可能性があります。「仕事のためだ」と自分を追い込んでしまうと、次第に人と話すことが億劫になってしまいます。素直に人とかかわることを楽しむ気持ちを持つことが大切です。